放射線科について
放射線科は、当院の画像検査を管理・担当する部門です。病気や怪我の発見の手段として放射線や磁力を用いた検査を実施いたします。私たちは、患者様に安心して検査を受けていただくために、安全に配慮するとともに、スピーディにかつ可能な限り痛みを伴わないような、『優しい検査』を目指しています。
また、私たちは、検査の適正化、検査による被ばくの低減にも取り組んでいます。検査内容や放射線に関する質問がございましたらお気軽にお尋ねください。
一般撮影
一般撮影では、主に胸腹部・頭部・椎体・四肢といった局所部位の単純X線撮影を行っています。
当院では、2020年より、従来のCRシステムに代わりワイヤレスカセッテ型FPD:Flat Panel Detectorを導入することで、低線量かつ短時間で効率よく検査が行えるようになりました。
X線TV撮影
X線TV撮影では、X線を人体に連続的に照射することにより、リアルタイムで画像を得る検査を主として行なっています。
単純撮影に比べ、被ばく量は若干増加しますが、単純撮影では得られない情報を得ることができ、その使用用途は多岐に及びます。
主な使用例
- 整形外科:関節の動的観察、関節脱臼に対して徒手整復する際
- 麻酔科:神経ブロックの際
CT検査
当院では64列のMDCTを保有しています。頭頚部・体幹部・椎体の単純CT、頭頚部・胸腹部の造影CTを対象として検査を行っています。撮影時間は、非常に短く、数秒間息を止めている間に、胸部から腹部の撮影が可能です。
整形外科では、X線撮影でわかりにくい微小な骨折が診断可能です。また、3D画像を作成し立体的に骨折部位を見ることもできます。
MRI検査
MRI:Magnetic Resonance Imagingとは、磁気と電波を利用して脊椎や関節、頭部の血管を撮影する検査です。検査時間は40分で終了します。
当院では、超電導(1.5T)トンネル型MRIを導入しています。
従来のオープン型に比べ、磁場が高くなり短時間で高精細な画像が撮影可能となりました。
骨塩定量検査(骨粗鬆症検査)
X線を用いて前腕(橈骨:とうこつ)の骨密度を測定します。骨密度を測定により、骨粗鬆症を早期に発見することができます。
当院は骨粗鬆症診断基準で推奨されているDEXA法を用いて計測するX線骨密度測定装置を保有しています。
骨粗鬆症が気になる方は主治医と相談して骨密度を測定してみましょう。