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投稿日:2017.06.14

認知症について

  • お知らせ

認知症とは・・・

一度正常に達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に
支障をきたすようになった状態を言い、それが意識障害のない時に見られる。
65歳以上の高齢者で認知症を発症する人は、2010年では7.2%、2030年には10%を超えると予
測されています。原因疾患別で最も多いのは、アルツハイマー型認知症で50%、次いでレビー小体
型認知症が15%となっています。
また、65歳未満で発症した認知症を若年認知症といいます。高齢者の認知症は女性に多くみられ
ますが、若年認知腫は男性が女性の2倍多いといわれます。また進行が早いことが特徴です。

認知症かどうかのポイント

  1.  記憶の低下
    大切なことを忘れる、先程の体験全体を忘れる。
  2.  認知の障害
    言葉のやりとりが困難、時間と場所の見当がつかない。
    手順がわからなくなる、簡単な計算ができない。
    道具が使えない、親しい人を認知できない。
  3.  生活の支障
    今までの暮らしが困難、周りの人とトラブルになる。

普通の物忘れとのちがいは・・・

例えば、3~4分前に電話がかかってきた時、相手の名前を忘れることが
「普通の物忘れ」、電話があったことを忘れるのが「認知症の物忘れ」です。

うつと認知症のちがいは・・・

50代・60代の うつ病は、認知症と間違われやすい症状を示すことがあり
ます。記憶力が低下し、判断力も失われたりしますが、本人がそうしたこと
に不安や悩みを強く持っているのが認知症とちがう所です。急に症状が出る
こと、午前中に症状が強く出ることも うつ病の特徴です。

アルツハイマー型認知症

 アルツハイマー型認知症の症状

・認知機能障害として、記憶障害(もの忘れ)・失語・失行・失認・遂行行動の障害

・心理症状として、不安・うつ症状・幻覚・妄想

・行動異常として、攻撃性・不穏・焦燥性興奮・脱抑制・収集癖

認知症サポーター

認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してでき
る範囲で手助けする「認知症サポーター」制度。森田病院でも認知症高齢者等にやさし
い施設づくりに取り組むべく、職員の認知症サポーター取得を推奨しています。

 さくら会認知症サポーターに期待されること

  1. 認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
  2. 認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
  3. 認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
  4. 施設でできることを探し、相互扶助・協力・連携・ネットワークを作る。

 

改正道路交通法

平成29年3月12日から「改正道路交通法」がスタート。運転免許を持つ75歳以上の
方へ認知機能の状況に応じた診断や講習の機会が増えます。

 免許を更新する際

認知機能検査で「認知症のおそれあり」と判定された方は、医師の診断が必要となり
ます。診断書提出命令が届いた方は こちら を参照下さい。

 一定の交通違反をした時

臨時認知機能検査で「認知症のおそれあり」と判定された方は、医師の診断が必要と
なります。診断書提出命令が届いた方は こちら を参照下さい。

 

 

外来
担当医表